台ケ森温泉 山野川旅館
七つ森湖から車で約5分のところに、江戸時代に開湯したといわれる台ケ森温泉山野川旅館があります。400年の歴史があるこの旅館は、周囲を山々に囲まれた閑静な一角にあり、「以前は湯治場だったんです。祖父の代には、湯治客を吉岡まで迎えに行き、馬車に米などの荷物を積んでやってきたそうです」と語るのは女将の山野川ふき子さん。
今は七つ森湖畔の散策や山歩きで訪れる人がよく利用するといことです。日帰り入浴は500円。静かな環境の中でゆっくり温泉に浸かるにはうってつけのロケーションです。大広間での休憩は16時までで、ざるそば、うどん、きのこそば、などが食べられます。1913年、ドイツで開かれた万国温泉質展覧会で銀盃を受賞したという自慢のお風呂があります。
ほど良い大きさの湯船には、さらさらとした柔らかなお湯があふれる。泉質は含硫黄ナトリウム・カルシュウム?塩化物泉。火傷、切り傷、アトピーなどに効果があるという。山野川旅館では昭和40年代、石川啄木を愛するひとたちが集まって歌会を開いていた。一昨年なくなった山野川さんのお父さんも中心メンバーだったそうで、昭和52年には庭園に啄木の歌碑が建てられました。