マルタのきぶどう
仙南の山本町は、亘理町と並ぶ苺の産地として知られていますが、かつてはあたり一面ぶどう畑が広がっていました。大正時代の初めには有志が合資会社仙台葡萄液製造所を設立。第2次大戦当時はぶどう液が調達品として軍に納入され、大変重宝されたということです。こうした背景から昭和23年に設立されたのがマルタの果汁工場 田所(林)商店です。
原料は契約農場で栽培された完熟ぶどうとやまぶどう。甘味料や着色料などの添加物を一切加えない手作りで、土蔵の中で1年間熟成させる。こうすることで醸し出される旨みとコクが人気を呼んでいます。看板商品「マルタのきぶどう」は自然な甘みとスッキリした酸味のバランスが好評ですが、今話題のポリフェノール、アントシニアン、鉄分など多く含んでいます。
その姉妹品「マルタの白ぶどう」は、ナイヤガラ種が原料で、甘くまろやかな味が特徴です。また、「天然山ぶどう原液」は東北の山麓に自生する天然山ぶどうを搾汁した限定品です。他よりは酸味や渋味が強いが後味がすっきりと爽やかです。一度飲んですっかりファンになった常連さんも多とうことなので、是非試してみてください。