忘れかけたムサシの教訓
実は昨日の散歩をサボってしまいました。日本列島を覆う寒気が雪を降らせたことを理由に、足元が危ないので今日は取りやめにしましょうという甘言につい乗ってしまったのです。今朝、目が覚めていつものようにムサシに声をかけたとき、心なしかムサシの顔が曇っているように感じられました。もちろん彼は何も言いません。
しかし、ムサシとの散歩は過酷な条件がついて回ったので、この程度の雪で散歩を断念するなどということは、到底考えられなかったに違いありません。よく考えてみると、これまで大した怪我もなく無事に過ごせたのは、道路の状態が良かったからではなく、危ないことを十分に認識して、これを回避する手段を講じたからでした。
つまり、危ないのは道路の状態ではなく、「油断」だったというわけです。そのことを忘れかけ、自分の怠け心に都合のよい言い訳を考えていることを、ムサシは嘆いているように見えました。本当は今日もごまかそうという気持ちが強かったのですが、気を取り直して出かけてみました。結果はムサシの明察通りだったことは言うまでもありません。