元祖、日本一低い山
七北川の河口にある「蒲生干潟」は、野鳥の楽園として有名で、キジ、チドリの日本有数の飛来地です。キジやチドリはアラスカ、シベリアを繁殖地とし、オーストラリア、東南アジアを越冬地とする渡り鳥です。日本にはその中継地として飛来するのですが、蒲生干潟では3?5月と8?11月頃の2回に見られます。
また、国の天然記念物であるコクガンの越冬地としても知られています。かつてはコアジサシの太平洋北限の集団繁殖地でしたが、近年は環境変化により、営巣は見られなくなってしまいました。河口近くには、日本一低い山の元祖である日和山(6.05m)がありますが、豊かな生態系を持つ野鳥の楽園である蒲生干潟は、仙台新港のすぐそばにあります。
広大な水鳥の楽園、日本一低い山、そして近くには乗馬クラブもあり、鳥たちばかりではなく、人間もゆったりとくつろげる場所です。仙台市宮城野区蒲生地内にあるこの干潟は、県道139号線で七北川左岸を河口に向かって進み、堀沿いに左に曲がって乗馬クラブの看板を右に入ったところにあります。ちなみに現在最も低い山は、大阪府港区の天保山(4.53m)だそうです。