伊達政宗の霊廟瑞鳳殿
「瑞鳳殿」は広瀬川河畔の経ヶ峯にある、初代仙台藩主伊達政宗の霊廟である。伊達政宗は1567年(永禄10年)米沢城に生まれ、幼名を梵天丸といった。伊達家中興の祖9世政宗の名を継ぎ17歳で家督を相続した。戦国の世に生まれ、米沢、岩出山を経て仙台62万石の礎を築き上げ、1636年(寛永13年)、70歳でその生涯を終えました。
「瑞鳳殿」は政宗の遺言により、翌年に仙台城の東、広瀬川に近い経ヶ峰に造営された。桃山様式の豪華絢爛たる建物で、昭和6年に国宝に指定されたが、昭和20年の仙台空襲で焼失してしまった。現在の建物は1979年(昭和54年)に再建されたものです。二代、三代藩主の霊廟もあり、資料館では発掘当時の映像や副葬品の展示をしています。
その後平成13年にも修復工事が行われ、創建当時の姿を忠実に伝えています。経ヶ峰は墓所として守られてきたため、豊な自然が残されています。参道には樹齢400年近い老杉が並び、喧騒を離れた森厳な佇まいをしています。発掘調査では政宗の遺骨も出土し、科学的に調べた結果、身長は159?、顔は面長、血液型はB型だったことなどが判明しました。