ムサシの体力づくり?その1
ムサシがわが家に来てからはや8年の歳月が流れた。普通は楽しいことはあっという間に過ぎるので、それほど長いと感じることはないはずなのに、私の場合はすこし違った印象である。それはどうしてなのかを考えてみたのだが未だに納得いく答えを見出せないでいる。だが、もしかしたらと思い当たることもないではない。
それは、ムサシとの付き合いの年月ではなく、一緒に過ごした時間の長さにあるのかもしれないということです。自宅で仕事をするのがわたしのライフスタイルですが、そこにムサシがいつも控えている。この安心感が仕事にメリハリをもたらしたため、充実した時間を共有できたことが、何十年にも相当していると心がカウントしているのかも知れない。
ところで、ムサシはそろそろ中高年にさしかかったようで、これまでには見られなかった動きが目立つようになってきた。つい数年前はわたしのトレーニングに付き合い、軽々と塩竃神社の長い石段を何往復もしていたが、最近は近所にある橋のたもとについている鉄の階段に挑んでいる。その姿はまさしく老化防止のためのトレーニングである。