もみじマーク罰則撤回
警視庁は12月25日、75歳以上の運転者に表示を義務付けた高齢運転者標識(もみじマーク)について「努力義務」とし、当分の間表示しなくても取り締まらないことなど高齢者の運転支援につながる道路交通法改正試案を明らかにしたということである。もみじマークの表示は、昨年の道路交通法改正で導入が決まり、75歳以上の運転者に義務化された。
運転者の違反には行政処分1点と反則金4千円を科すとされたが、警察庁は、1年間は違反を摘発せず、指導にとどめるよう各都道府県警に通達していた。罰則を撤回した理由も明確に示されないまま、「デザイン変更」とか「努力義務」といわれてもにわかには納得しがたい。第一あのマークがどうして「もみじマーク」なのかピンと来ない。
あれはどう見ても、「かれ葉マーク」か「落ち葉マーク」にしか見えない。その点に関するお詫びがないのがとても気に入らない。また、「努力義務」とは一体どういう意味なのだろう。「義務」とつくからには、違反があるはずで、本来なら努力する義務を怠るとはどういう状態のことを言うのか、パブリックコメントすべきではないでしょうか。