鳴子温泉郷めぐり?その5
鳴子温泉峡の一番東側に位置するのが川渡温泉です。平安時代から玉造湯として知られた名湯で、脚気に効く湯として有名です。昔ながらの木造の宿が多く、訪れる湯治客にも根強いフアンがいるようです。また、川渡温泉浴場は、毎日通う地元の人もいる共同浴場ですが、少し熱めなので長湯はできないかもしれません。
川渡温泉は、豊な田園に囲まれた静かな湯の里で、鳴子温泉郷の中でも最も開湯が早く、藩政時代には京の都にまでその名が知られていたということです。ここの温泉は、脚気可波多比(かっけかわたび)の名でしたしまれていますが、そのほかにも神経痛、リューマチなどにもよく効くといわれて遠くから訪れるお客様も多いそうです。
この温泉街から車で10分のところに、東北大学の付属研究所があります。ここは、ウシやヒツジなどがいる施設で、昭和24年に農業や環境などを学ぶために設置されたものです。この温泉街の一角に、創業350年の老舗中の老舗旅館があります。18代目・女将の藤島勝子さんは、湯治場として親しまれてきた旅館の部屋を一部学生たちに提供しているといいます。