鳴子温泉郷めぐり?その1
鳴子温泉郷には、鳴子、東鳴子、鬼首、中山平、川渡の5つ温泉があります。奥州三名湯の一つといわれるこの温泉郷は、源泉数が400本以上で、日本の天然温泉11種類の泉質のうち、9種類がここに揃っています。もちろん泉質、効能ともに優れているため、100%のかけ流しは贅沢そのもので、きっと大満足いただけるものと思います。
この温泉郷の歴史は古く1200年前に遡ります。噴火によって湧き出したといわれる温泉で、源義経が平泉に向かう途中、ちょうどこのあたりで側室の北の方が男児を出産したが、生まれたときは元気がなかったのに、近くにあった温泉で産湯を使ったところ、大きな産声を上げたという伝説から「ロ晞子:なきご」、それが転じて鳴子になったと言われています。
鳴子温泉の代表とも言うべき「滝の湯」は1000年の歴史を持つ総ヒバ造りの共同浴場で、昔ながらの温泉の佇まいが色濃く残っています。浴室には独特の硫黄の匂いが漂い、天井からお湯が注ぎこまれる。100%源泉のお湯は湯元から直接木の樋で建物に引き込むという原始的なやり方を今も通しています。この素朴さがなんとも贅沢に感じられます。