ムサシの四季?冬その3
わたしはムサシと違って冬は弱い方です。特に1月の末から2月にかけての寒さは考えただけでも身震いするほどですが、毎日の散歩だけはサボるわけにはいかないので、寒さ対策を怠らないようにして重装備で出かけます。それでも夕方の寒さは厳しく、路面が凍っているときなどは、ムサシもよくコケルことがあるくらいです。
そんな時わたしは、地面をなめるような低い姿勢をとり、転んでもショックができるだけ少なくてすむように工夫しているのですが、たぶん他の人が見るとさぞかし滑稽に映るのでしょうが、こちらは真剣そのものです。そのおかげなのでしょうか、これまで一度も怪我をしたことがありません(転んだことはあります)。
何しろムサシは残雪をめがけて進路をとっていますので、日当たりの悪い場所を選んで歩きますから、路面は凍りついているだけではなく、デコボコになっていることが多く、幾多の難所を乗り越えなければなりません。そうした難行の結果たどり着くのが鯛焼屋さんなのです。ここで一匹をぺろりと平らげ、また決死の覚悟で帰途に着くわけです。