鳴子温泉郷めぐり?その4
鳴子温泉郷随一の湯量を誇っている中山平温泉は、高温の源泉が湧いているため、湯けむりも温かく感じられる。少しだけ白くにごった硫黄泉だが、お湯に浸かってみるととろりとして肌触りがとても滑らかです。大谷川のせせらぎ沿いに開けたこの温泉郷は、こげた臭いのする硫黄の香りが温泉情緒をかきたてる。
この温泉街の一角にある「琢琇」は、秘湯を守る会の会員でもありますが、この度、「源泉湯宿を守る会」の認定を受けたということです。全国で40番目というから、大変名誉なことだと関係者は喜んでおりますが、この宿のユニークさは他にもあります。何しろ全館バリアフリーで、名づけて「ねころびの館」と称しています。
お客様には何時もごろっと寝ころんでもらいたいという心遣いが嬉しいですね。また、車椅子のお客様や家族連れの方々にもゆったりと過ごしていただくため、鶯宿梅というゆったりとして部屋が用意されている。その上、お風呂は中国産の大理石をくり抜いて造った豪華なもので、長い船旅のすえここに据えられたということです。