千里庵のきんつば
仙台市台原にある「千里庵」。素材を生かして優しく丁寧に作り上げる昔ながらの「きんつば」にお目にかかれる。1969年の創業というから、かれこれ40年という長い年月、当時と変わらぬ製法で饅頭や餅などの伝統和菓子約20種類ほどを作り続けています。宮城県のもち米・みやこがねや北海道産の小豆といった厳選素材で作られています。
やさしい甘さと素朴な味わいで幅広い年齢層から支持されているこれらの和菓子のなかにあって、看板商品は何といっても「きんつば」でしょう。中が透けて見えるほど薄い皮で餡を包んだ逸品は、ご主人の成熟した職人技ならではのものです。このご主人、宮城発の名物菓子づくりプロジェクトにも取り組み、「仙台市いちごまんじゅう」を開発しました。
この「仙台市いちごまんじゅう」は宮城県の新しい名物菓子となっておりますが、伝統のまるい「きんつば」は形を見てもホットするような蒸しきんつばです。北海道産の小豆を使用した餡は甘すぎず小豆そのものの風味が生きています。もちろん、他の餅菓子もみな季節を感じさせるものばかなので見ただけでも心がなごみます。