若者をタイプ分けすることの功罪
明治安田生命保険が、今春の新入社員を対象にして実施したアンケートによれば、理想の男性上司はプロ野球ヤクルトの選手兼監督だった古田敦也さんで、女性上司は女優の篠原涼子さんがそれぞれトップだったということです。古田さんは三年連続首位で、理由は「管理だけでなく一緒に働いてくれる」というイメージが支持されたということです。
他には男性の九位に東国原英夫宮崎県知事がランクされたとか。こちらは、PRで全国を飛び回る行動力が「頼もしい」「実力がある」と評価されたということのようです。どのような意図でこのようなアンケートを実施したのか、何人を対象に行ったのか、そのうち回答率は何パーセントで男女別ではどうなのかといった情報は示されていませんので、これをどう解釈すべきかかいもく見当もつきません。
ほんの遊び心で実施したので、深く追求すべきものではないのでしょうが、これが現代の若者をどの程度代表しているのか気になる管理職もいるかもしれません。社会経済生産性本部が名づけた「パンダ型」とか「お仕立券付ワイシャツ」「カーリング型」なども、若者を固定的イメージで見てしまわないか少し心配です。社会経済生産性本部の発表というが、まさか会議で表決して決めたわけでもないでしょうに?