こけしの絵付け体験?その2
「肘折系」は伝統の技と現代が調和した鮮やかな色調。胴体は肩が張っているが、全体的に太い直同型です。模様は黄色を基調とした鮮やかな色調と帯状のろくろ線、菊花を図案化したものです。これら5つの系統のうち「鳴子系」「遠刈田系」「弥次郎系」の3つが、絵付け体験できます。
「鳴子系こけし」は、鳴子町内のこけし店と資料館で、こけし作りの実演をしており、こけしの絵付けを体験することができるほか、木地を作るろくろ体験ができることもあります。「遠刈田系こけし」は、頭部が差し込み式で比較的大きい割には、胴が細目になっており、赤い放射線状の模様が、頭部と額からびんにかけたあたりに描かれるのが特徴です。眼は三日月型で切れ長のものが多い。
このような特徴をもつ遠刈田こけしの製作工程を見学した後、工人の手ほどきで絵付けを体験できます。「弥次郎系こけし」は、頭が丸くろくろ描きでベレー帽をかぶったように描かれ、胴の描彩は帯を締め黄色い着物を着せたように見えます。このこけし発祥の地にある弥次郎こけし村で、こけし工人の指導で伝統こけしや白木のこけしに、オリジナルな絵付けをすることができます。