国のやることは何かチグハグですね
最近話題の後期高齢者医療保険の問題もそうですが、メタボ対策もかなりおかしいような気がします。一方では、国民の一人ひとりのウエスト・サイズにまで気配りしてくれるかと思うと、制度の説明もろくにしないまま、年金から保険料を引き落としするなど、とても国民の目線で政策を講じているようには見えません。
高齢社会を迎え医療費が増大しているため、苦肉の策として高齢者にも応分の負担をしてもらうという趣旨は、誰でも理解できます。しかし、このやり方は、国民の福祉に重点を置いた施策ではなく、予算を中心にして福祉を考えている証拠ではないでしょうか。予算がないのでサービスできないというのは、あくまで物理的な結論でしかありません。
今回打ち出したメタボ対策だけではありません。自動車のシートベルト着用もそうです。これらは本来、健康な社会生活を維持する目的であるはずなのに、実態は、医療費の圧縮のために考案されたと勘ぐりたくなります。そうでなければ、江戸時代のお代官様のような暴挙に出ることはないのではないでしょうか。