ムサシ(うちの愛犬)との出会い
「ムサシ」がわが家にやってきたのは、今から13年前の平成7年夏のことであった。ちょうどその頃はお盆で高校野球の決勝戦が行われていた時で、特に熱かったと記憶している。生まれて1ヶ月ほどの黒いラブラドールレッドリバーで、無邪気そのものでしたが、私はその当時、知る人ぞ知る大の犬嫌いでしたので、すぐに持ち主に返してきなさいと怒鳴りたてましたが、子供たちも家内も全く取り合ってくれませんでした。
後でわかった事ですが、私の犬嫌いを説得するのは難しいので、既定事実をつくってしまうことで突破しようと企てたらしいのです。私にしてみればそのことも許しがたいので、益々エスカレートして返却を迫りました。何しろ、そばに犬が寄ってくるだけで心臓が止まりそうになるほどの犬アレルギー(と思っていた)でしたから、家で飼うことなど認められるわけがなかったのです。
そんなわけで、多分20日間ぐらいは毎日同じことを言い続けたと思うのですが、家族は相変わらずだんまりを決め込んで、共同戦線を崩そうとしません。ケーキの箱に入れられて我が家を訪れた彼(後のムサシ)は暑い盛りなので体調を壊してはいけないということで、冷房をつけて添い寝するという可愛がりようでした。そうこうするうちにどんどん成長し、やんちゃな盛りを迎えると、この私にまで何かとおねだりをするようになって来ました。
このシリーズは原則毎週1回日曜日に投稿します。