ムサシの写真
ムサシがわが家にやってきたころは、みんなで珍しがり写真もよく撮ったりしたはずなのに、それがどこにしまい忘れ中々見つからなかった。ところが、最近になってアルバムが見つかり、早速ページめくってみると、そこには幼いころのムサシが、あどけない顔をして鎮座していました。優しい目つきは全く変りませんがかなりやんちゃそうです。
アルバムは家内が見つけたのですが、私も何となく書店で犬の躾けなどの本を覗いてみると、やはり幼いころのムサシを思い出します。ところで、犬の躾けなどというタイトルを見るとやっぱり違和感を覚えます。これらの記述は常に人間の習慣に馴染ませることを躾けと称しているに過ぎなく一方的で乱暴極まりない。
わが家では、そうした考え方は全くなく、ムサシの習性をなるべく尊重するという付き合い方をした。もちろん、人間社会で共存するために必要な最小限度のきまりには馴染んでもらうようにしましたが、それとても、殆ど強制的に躾けるなどというスタイルではありませんでした。それでもムサシはこちらの気持ちをきっちりと受け止めてくれました。