古川ふじまつり
古川市の中心部を流れる緒絶川(おだえがわ)や藤の花に親しんでもらおうと、市民団体が中心になって開いているイベントが「古川ふじまつり」です。この緒絶川は平安時代の悲恋物語が伝えられていることでも有名で、嵯峨天皇に寵愛された「おだえ姫」が都を追われ、天皇に会えぬ毎日を悲観して、川に身を投げたとうものです。
おだえ姫の物語にちなんで、緒絶川に架かる橋は「緒絶橋」と呼ばれ、悲恋の歌枕として広く知られるようになったということです。この橋のたもとには、中古三十六歌仙の一人、右京太夫藤原道雅が詠んだ歌碑が建てられています。この緒絶川には藤棚が多数設置されており、毎年5中旬になると、雅やかな薄紫色の花が咲き誇ります。
緒絶橋の上流にある千手寺橋から下流の東北電力前までを会場に、花の開花に合わせて開催されるのが「古川ふじまつり」というわけです。期間中の夜(18:30?22:00)には8カ所の藤棚がライトアップされ、サクラとはまた一味違った雰囲気をかもし出します。昼に観るのもみごとですが、ライトに映えた藤も幻想的で美しい。