新緑の鳴子峡
サクラが散ったこの時期、鳴子温泉郷の見所は、何といっても新緑の鳴子峡でしょう。荒雄川の支流である大谷川沿いにある深さ80?150mの渓谷が2.5kmにわたって続いています。渓谷に沿って遊歩道も整備されており、「猿の手掛岩」や「弁慶岩」などの奇岩を見上げながら、「天狗橋」や「五峰ノ橋」などを渡り、約 1時間で新緑の渓谷を散策できます。
新緑をたっぷり楽しんだあとは、やっぱり鳴子こけしにお目にかからなければ、鳴子を訪れたことにはならないでしょう。首の回ることで有名な「鳴子こけし」を始めとした、東北の伝統こけしを展示した「日本こけし館」もお奨めです。約7000本といわれるこけしを鑑賞するのもいいですが、オリジナルな絵づけに挑戦してみるもの面白い。
また、この時期ならではの楽しみがもう一つあります。それは山菜です。この地方でしか採れないしどけやあいこなどが食べごろを迎えています。まず、春一番にこごみが出て、サクラが咲くころには、あいこ、うど、たらの芽、くわだいなどが採れるといいます。そしてそのあと5月になると、地ダケ(タケノコ)ワラビ、フキなども採れます。