炙屋十兵衛の比内地鶏
放し飼いで育てられた比内地鶏やアイガモ農法による米など、炙屋十兵衛で扱う食材は、生産から栽培方法にまで踏み込んで選び抜かれた天然素材にこだわり、部位によって刺し方や焼き方が違う串焼きなど、手間を惜しまない素材への真摯な姿勢に圧倒されます。味わい深い「極上の水炊き」などにもその真骨頂が垣間見られます。
朝挽き鶏の丸抜きを煮込むこと12時間、旨みを凝縮してほのかにとろみをつけた白く濃厚なスープ、素材本来の旨みが生きる比内地鶏のモモ、ムネ、端肉とつくね、そして野菜のみというシンプルな具、スープの一滴から〆の雑炊まで、この店の本領が存分に堪能できます。手羽先、ねぎま、ささみ山葵などの盛り合わせもあります。
宮城の地酒も豊富で、お勧めは冷やして楽しむ「伯楽屋純米」や燗でも美味しい「乾坤一」など多彩ですが、100年を経た古材が演出する和の空間で、比内地鶏と一緒に味わうのは格別です。他には、究極の親子丼(1300円)、比内地鶏もも肉一枚焼き(2100円)、きりたんぽ鍋(2100円)、自家製ずんだ豆腐(480円)、お刺身(780円)など取り揃えています。