何ともいえない大様さ
散歩をしていたら久しぶりに馴染みワンちゃんに会いました。彼はわが家のムサシとも仲良しでしたが、散歩で出会ったときは一方的に私に絡まり、ムサシのことはそっちのけだったのを思い出しました。そんなときのムサシは、ただ彼を見守るだけで特にとがめる様子を見せることはなく、その姿は実に大様なものでした。
今では、私を見かけると飼い主がリード離すので、一目散に私のところへ飛んできます。一通りパフォーマンスを終えると、くるりときびすを返して何事もなかったかのような素振りで散歩を続けます。このドライなところがムサシとそっくりで、本人同士もそれを意識していたのかも知れませんが、今も全く変りません。
ただ、お互いに(私とそのワンちゃん)も年を重ねていることは事実で、そのことはお互いに肌で感じるものがあります。私としては、せめてムサシの代りに元気で長生きして欲しいと願うばかりですが、こうして時々出会えることが、時間の進行をとめてくれるように思われ、ムサシが送り続けているエールにも新たな感謝の気持ちを覚えます。