古代の里、化女沼
東北自動車道長者原サービスエリアに近い古代の里は、宮沢遺跡を中心に整備された公園で、広い敷地内には復元された竪穴住居や高床式倉庫、あそびの広場、芝生広場、あやめ公園などがあります。宮沢遺跡は奈良時代から平安時代にかけての城柵で、東西約1400m、南北役850m、当時の陸奥国府である多賀城の1.5倍の面積です。
東北の城柵としては最大級の規模といわれ、城柵は蝦夷を支配するための役割をもった、軍事的かつ役所的な要素を兼ね備えたもので、東北地方にのみ存在している。当時の大崎地方は中央政府支配の北端にあって蝦夷と対峙しており、要所に城柵が配置されていた。宮沢遺跡はその西部を東北自動車道が貫いている。
昭和49?50年に行われた東北自動車道建設に伴う発掘調査で発見されましたが、文献に現れるどの城柵なのかははっきりしていない謎の多い遺跡です。古代の里の隣に位置する化女沼(けじょぬま)は、夏はハスの花が咲き、冬は白鳥が飛来する沼で、蛇と結ばれた長者の娘が沼に身を投げたという悲しい伝説が残されています。