みやぎ三陸黄金街道?南三陸町
南三陸町から本吉町の山間部では、モチやそばが食文化の重要な位置を占めているといわれています。結婚式や法事、上棟式、入学・進学、就職などにはモチをつきそばを打って食べる。来客接待の最高のもてなしがモチ料理だと伝えられています。その種類は多く、あんや雑煮はもちろん、ずんだ、納豆、キノコ、海藻など多彩なものです。
11?2月にかけて、民宿などで人気なのがドンコ汁です。ドンコとはこの地方の呼び名で学名はエゾアイナメというそうです。このドンコを野菜と一緒に醤油仕立てで煮込んだものがドンコ汁で、濃厚な旨みが楽しめます。身はタラに似ていてあっさりとした白身ですが、ふわふわした肝の濃厚さと調和したとてもユニークな料理です。
「西の明石、東の志津川」といわれるほど、有名なのが志津川のタコです。冬に水揚げされるマダコは「志津川タコ」のブランド名で知られています。タコめし、タコ刺し、タコ酢など様々な味わい方があります。志津川のタコは、荒波でひき締った身に加え、アワビを食べているため味も格別とのことです(2008年09月19日関連記事)。