水と空気とムサシとわたし
この節、水も空気も無制限に手に入るものではなくなってきていますが、それでもわたしにとって、最も大事なのはムサシの存在です。多分ムサシも同じ気持ちだと思うのですが、このことについては多くを語らないのがムサシの心意気なのでしょう。少し手前味噌に言えば、わが家での生活を堪能しているように見えるからです。
そんな彼の姿を見るとき、ムサシにはもう少し楽しい生活があったのではないかと、ふと不安に駆られることもあります。しかし、そうしたそぶりを一切見せず、他での生活など全く考えられないような暮らしぶりにふれると、改めて存在感の大きさに感動させられます。今日も、脇から聞こえる静かな寝息がわたしを後押してくれています。
わたしの今日の仕事は、少し小難しくて心が晴れないのですが、そばにいるムサシは、頑張れとも、無理をするなとも言ってくれませんが、明らかに心配している様子が伝わってきます。変なもので、これがプレッシャーになるかと思うと、逆に2倍のエネルギーとなり、何とか乗り越えることができました。