気仙沼の新メニューと伝統の味?その2
気仙沼では「気仙沼スローフード」都市宣言が行われ、地場の食材を使った新メニュー料理開発に取り組んでいます。その一つが、秋に水揚げされる脂の乗った戻りガツオ料理というわけですが、収穫を終えたばかりの新米ワラで燻したカツオのたたきはとろけるようです。トロガツオと呼ばれる由縁はこのへんにあるのでしょうね。
多様な顔をもつ気仙沼港は、日本一の遠洋・近海マグロ延縄漁船船籍港でもありますので、年間を通してマグロが水揚げされます。高級魚として定着しているマグロは、市内の寿司店ではもちろん、海鮮市場などでも食べられます。マグロたっぷりのマグロ丼は、今や気仙沼といえばマグロといわれるくらい全国区の商品になっています。
また、ユニークなメニューとしては、「ふかふかマグマグステーキ」があります。この料理は、地域の子供たちが食への関心を強めるようにという願いを込めて、開催したプチシェフコンテストの際に生まれた料理です。サンマ、カツオ、マグロ、どれをとっても日本の食文化を彩る大事な食材ですが、気仙沼はその一大供給基地といえるでしょう。