就眠前の会話
私がベッドに入るとムサシも必ず自分の寝床につきます。そして、その日のできごとを話すのが日課になっています。寝る前なのでそれ程多く話すわけではないのですが、ムサシも一言二言返してくれます。最後は明日の日程について打ち合わせて消灯し、頭や背中をなでながら静かに眠りにつくという極シンプルなものです。
この小さな儀式が、心地よい夢を見るためのオマジナイになっているらしいので、私もできることなら省略したくないのですが、仕事の都合で帰宅が遅くなったりすることがあると、とても残念そうなそぶりをします。ただそんなときでも、不平を言うのではなく、帰ってきて嬉しいという歓迎一色のアクションにほんの少し表れるだけです。
この微妙な表現をどうして感じるかといえば、わが家のムサシの場合は大きなため息です。待どうしかった分だけため息が大きく、いかにも待ちくたびれたといっていることがよく理解できます。時には表情だけでなく、言葉で直接訴えることもありますが、詰問されることなど全くないのが救いです。いや本当はその方が重いのかもしれませんね。