石巻地方の多彩な食材と料理
石巻地方の海の幸と山の幸をたっぷり使った弁当があります。その名も「海鮮常長弁当」と名づけられた駅弁で、いしのまき旬鮮市場と柏養軒が協力して開発した海鮮弁当です。その中身はというと、金華サバ棒ずし、カレイのえんがわなど5種類となっており、JR仙台駅駅弁売店に並んでいます。もちろん名前の由来は支倉常長によるものです。
一方、北上川の河口付近で獲れるベッコウシジミは、北上・河北地区内の食堂やホテルなどで賞味することができます。なかでも、シジミチャーハンやシジミごはんは人気が高いようです。また、追波湾に面した長面地区では、冬になるとハゼの焼干しが行われます。長面浦では獲れたハゼを囲炉裏の炭火で焼いて煙で燻すのです。
石巻地方では、これを正月の雑煮の出汁に使うという伝統があります。また、ちょっと変わったところでは、桃生地区の「海ぶた丼」があります。これはこの地区特産の極上豚肉「桃生ポーク」と石巻特産の「カキ」が合体して誕生した創作メニューだということですが、以前にも紹介した桃生ポークは健康志向の飼料で育てたものだけに注目を集めています。