素晴らしき自転車野郎
6月も半ばを過ぎた頃、学生と思われる一人の若者が自転車で当店に現れました。恰好を見るとどうやら自転車旅行の途中のようですが、仲間がいる様子もなかったので、どこから来たのと声をかけたら、千葉県の木更津市から来たというのです。びっくりして、自転車で、ですか?と尋ねるとそうだというのです。
詳しく聞いて見ると、何でも海を見ながら福島のあたりまで行ってみようという軽い気持ちだったそうですが、それでも友達や家族からママチャリではダメといわれて、マウンティン・バイクふうのものを購入したのだという。軽い気持ちで出発したものの、県境あたりで山道に入り込み、結局宮城県までたどり着いてしまったといことです。
これからが彼の真骨頂です。普通の人ならもうやめようと思うのですが、ついでに青森を目指すというのです。当店で笹かまぼこを購入して実家に送った後、夜の8時頃まで走りつづけるというから凄い。海沿いの道を勧めたのですが、その直後に起きた「岩手・宮城内陸地震」を考えると大正解だったのが救いです。着いたら電話してね!といって見送ったのですが、5日後に無事青森市までたどり着いたと連絡がありました。いや凄い!