子平まんじゅう
仙台市青葉区にある「子平まんじゅう本舗子平堂」では、名物の子平まんじゅうを70年間つくり続けています。子平とは、江戸時代の儒学者で知られる林子平のことで、昭和12年に旧半子町から改称された子平町で創業を開始したとのことです。つまり、まんじゅう本舗の創業後20年過ぎてから町の名前がついたということです。
店主の村上さんのおじいさんが、林子平の墓のある龍雲院住職であったこともあり、「この辺には名物と呼ばれるものが何もないから、まんじゅうでも作ったら」と言われたのがきっかけということです。そのまんじゅうですが、生地とあんの配合は操業当初からまったく変わらず、70年もの間親しまれてきた味だということです。
しかし、1個1個が手作りで1日500個も作っているそうですが、だんだん大きくなり、以前は蒸し器にかける前49個だったものが、今では42個しか並べられなくなったとか。黒糖入りの生地にあんがたっぷり入っており、やわらかめの生地との相性を考え、あんはやや固めに作っているという。ほかに大福や栗まんじゅうもあります。