松島の四つの朱塗り橋
松島には陸から橋がかけられている島が四つあります。一つはご存知五大堂であり、ここにかけられているのが「透かし橋」、そして二つ目は、JR松島海岸駅の南側にある雄島にかかる渡月橋です。この雄島はかつて僧侶が修行した場所で、島内には50余りの岩窟があり、中には卒塔婆や仏像などが安置されています。以前は108もあったといいますから、霊場であったことを今に伝えています。
島の南端にある頼賢の碑は1307年(徳治2年)に建立されたもので、奥州三古碑の一つでもあり国の重要文化財に指定されており、碑文には妙覚庵主妙覚庵主頼賢の徳行が刻まれています。雄島は松尾芭蕉も瑞巌寺参詣の後にここを訪れました。島から見る五大堂や福浦島など眺めも素晴らしいです。三つ目は、あまり知られていませんが、まがき島にかかる朱塗りの橋です。
この島は小さくて陸にちかいためかあまり話題にならないが、歌枕にも度々登場する由緒ある島です。最後は、松島海岸のすぐ近くにある福浦島にかかる橋です。全長252mの赤い橋わたると250種類にも及ぶ植物がある県立自然植物園です。藩政時代から守られてきた豊な自然のなかで、ツバキ、ツツジ、アジサイなどが楽しめるほか、島内の遊歩道を回りながら、五大堂や千貫島、二子島なども見られます。