連絡船で新しい松島発見
松島湾に浮かぶ260あまりの島の中で、人が住んでいる島は桂島、野々島、寒風沢(サブ沢)島、朴島の4島だけです。これらは浦戸諸島と呼ばれ、塩釜市のマリンゲートから市営の連絡船が出ていますが、生活の足であるだけに、観光船のようなガイドなどはありませんが、のんびりとした風景が広がり、ゆったりと時間が流れていくのを感じることができます。
この4つの島のうち、一番奥にあるのが「朴島」で人口わずか40人ですが、タブの原生林が生繁り、春は菜の花の黄色が島一面に広がります。その隣の島が「寒風沢島」で、江戸時代に伊達藩の江戸廻米の港として栄えたとのこと、日和山展望台にある十二支方位石やしばり地蔵などに、当時の面影を見ることができます。
「野々島」では、これからの季節椿のトンネルで歓迎してくれます。ラッキーな人は菜の花、桜、椿を同時に楽しめるかもしれません。島のいたるところに、貿易で財を成したという内海長者の伝説にちなんだ洞窟もあります。塩釜に一番近いのが「桂島」で、島の西側の展望台からは、仁王島を始めとした松島の島々や泉ヶ岳や蔵王連峰まで一望できます。