白石温麺(うーめん)の古里
白石といえば、伊達家の重臣である片倉小十郎の居城白石城が有名ですが、白石温麺もヘルシーな食べ物として人気があります。温麺は油を使わず、小麦粉の風味を大切にしたもので、麺は短く胃に優しく、ツルリとしたのど越しが自慢ですが、この温麺は江戸時代に、胃を病んでいた父親を持つ子が旅の僧に教えてもらい造ったのが、消化のよい短い温麺だったということです。
茹でたて麺とあっさりとしたつゆが絶妙に合う「やまぶき亭」の温麺は、しょうゆ、くるみ、ごまの3種類が味わえる「うーめん三昧」や揚げ玉が別盛の「冷やしたぬきうーめん」が人気。また、白石温麺の老舗マツダ麺業の直営店である「うーめん番所」では、昔ながらの手延べ製法で作られている。温麺バイキングや春はサクラ、お正月など季節メニューの開発にも意欲的で、地元の人からも人気があります。
一方、こちら「割烹大上」では、料理はすべてオーダーを受けてから作り始めるというこだわりで、出てくるまでに少し時間はかかるが、揚げたての「天ぷらうーめん」はまた格別です。それから、「うーめん茶房清治庵」のセリや山菜などの具がたくさん入った「けんちん温麺」や「ごまだれ温麺」も魅力ですね。いずれの店もそれぞれ個性があり、温麺の本場白石ならではの味が存分に楽しめます。