松島の四大観とは?
松島の四大観は、江戸時代後期、仙台藩の儒学者舟山万年が、「東に大高森の壮観、西に扇谷の幽観、南に多聞山の偉観、北に富山の麗観」と評したことから、世に知られることとなったという。四大観筆頭の「大高森」は、宮戸島の中央にある標高約100mほどの山で、山頂まで15分ほど歩くが、ここから松島湾を北西の方向から眺めることができます。
静かな湾内に点在する島々をはじめ、泉ヶ岳、船形連峰も見えます。また、北には栗駒山、南は蔵王連峰、背後には金華山、文字通りのパノラマが繰り広げられます。「扇谷」は国道45号線からやや奥に入った高台にある。頂上には藩主の茶亭跡があり、新緑と紅葉が美しい見事な楓があります。「多聞山」は、七ヶ浜町の北端に位置する標高50m弱の山で、毘沙門天(多聞天)を祀る神社があり、南側から松島を眺めることができます。
「富山」は奥州三観音に数えられる富山観音がある場所です。この観音堂は伊達政宗の娘五郎八(いろは)姫によって改修されたものである。境内は鬱蒼とした樹木に覆われ、展望台から松島湾が一望できます。これらの四大観のほかにも、「西行戻しの松」、桜の名勝「福浦島」や「白衣観世音」、「双観山」なども松島の見所です。