七ヶ宿そば街道
その昔は参勤交代の大名行列が通ったという山中七ヶ宿街道は、寒冷な山間地で良質なそばの産地ですが、近年この街道沿いにそば店が相次いでオープンしました。その中の一つ「農民そばや芭蕉庵」では、湯を使わず水だけでつながるという、湯原産のそば粉で打つ全(10割)そばが自慢で、そばを使った揚げ豆腐やデザートも講評だとか。
「手打ちそば処小原なごみ茶屋」は、天然記念物・材木岩の対岸にあり、こちらは二八そばが特徴です。そばはっと汁、季節の野菜や山菜の天ぷらがついたざるそばセットが人気メニューですが、寒晒しそば、葛を混ぜた寒くず入りそばなどユニークなものもあります。窓際のカウンター席から材木岩が眺められるのも嬉しいですね。
「そば吉野家」は、宿場町の面影を残る180年もの旧家をそそのまま店舗にしている。そば粉のおいしさを引き出すことを心がけているというだけあって、きめ細やかで香りも豊です。そばも天ぷらも大盛りでボリューム満点なのが受けているようです。もちろん、地元の葉ワサビに椎茸、岩のりを混ぜ合わせた薬味もピリッと効いています。