みやぎの寿司ネタ勢揃い?その3
秋から冬にかけて旬のヒラメは、宮城県内のほぼ全域の沿岸部でとれる。タイやヒラメと唄に歌われるだけあって、コリコリした歯ざわりは新鮮さの象徴でもあります。ヒラメが白身魚の代表格なら、ヒカリモノといわれる青魚の代表はサバでしょう。近年金華サバの名前で有名ですが、金華山沖の定置網漁でとれたものは、大分県の関サバと並んで超有名ブランドになっています。
次はご存知アナゴです。これも県内全域でとれますが、特に名前が売れているのは松島湾産です。顔を見ると少し怖いような気もしますが、食べてみるとほんのりと脂がのり、ふんわりとやわらかい舌ざわりで上品な味です。きりがないので、この辺で締めたいと思うのですが、最後にもう一つとなると、やはりボタンエビでしょうか。宮城県ではその肌の色からブドウエビと呼んでいますが、これもお薦め品の逸品です。
このほかにも、カツオやサンマなど多彩な食材が目白押しですが、極上の握りを所望するならやっぱり宮城の新鮮なネタですね。地産地消が叫ばれている今日この頃ですが、世界の海から授かった旬の味を、全国のみなさまに味わっていただくことは、決してその精神に反するものではないと思います。