仙台ちゃ豆でつくったずんだ餅
宮城県の名物の一つに「ずんだもち」がある。駅の売店などではおなじみですが、この素材が枝豆の仙台ちゃ豆で、主に大崎地方で栽培されており、8?10月ごろ農家レストランなどで味わうことができます。元々はもてなしの料理だった「餅」の食べ方の一つがこの「ずんだもち」ですから、老舗の餅屋やカフェなどでも定番となっているのはもちろんのことです。
そもそも、「ずんだ」とは何かというと、仙台で昔から食べられてきた郷土料理で、枝豆を柔らかく茹でてつぶし、砂糖を混ぜて作った枝豆餡のことです。語源は豆を打つことから「豆ん打」とよばれるようになったという説や、伊達政宗が「陣太刀」で豆をつぶして食べたことから「じんだち」がなまったという説があるとも言われています。
ある老舗の主人に言わせると、豆は「する」のではなく「つぶす」ので「づんだ」というのだと拘っている。甘皮をむいて丁寧につぶすから砂糖は少なめでも、見た目は鮮やかなのだそうです。とにかく、あの鮮やかな緑はたしかに食欲をそそりますが、「ずんだおはぎ」や豆を使ったオリジナルなスイーツなどもあり、多彩なバリエーションが楽しめます。