登米秋祭り(その1)
歌舞伎の名場面や戦国武勇伝、昔話などを題材にして、各町内会の人たちが1ヵ月余をかけて手作りする山車。毎年9月第3日曜日とその前日に開催される「登米秋祭り」には、昨年11台の山車が引き出されたということです。お囃子の練習も同時に始まり、子供たちも笛や太鼓の音を聞くと、勉強が手につかなくなるほどだとか?
約335年前の登米5代藩主伊達村直公の時代に、八幡神社に奉納するため始めた秋祭りが定着したものです。宵祭りは山車の審査が行われ、全て手作りかどうか、人形の配置や照明など細かい点について、厳格に審査が行われます。山車は「とよま型」と呼ばれ、やぐらを囲むように岩があり、中央にひときわ目立つ山を置きます。
張り子の人形などは、正面と見返りに立ちます。これらの山車は祭りが終われば解体され、翌年また作り替えられます。お囃子は全部で7曲あります。山車が進行している時、停止している時など曲が決められています。昨年は八幡神社から下るときに演奏される「流し」が審査曲でした。曲調に誤りはないか、テンポはどうか、子供たちの化粧や身だしなみ、掛け声、表情まで採点されます。