女川町笠貝島の「球状斑れい岩」
大きな岩肌に斜長石や輝石など緑がかった直径5cm程の球を黒い角閃石が取り囲み菊面石と似た美しい模様を持っているこの岩は、世界でも珍しいもので貝島でしか産出されないもので、県の天然記念物となっている。さて、その貝島ですが、女川港から航路距離13.8?、女川町の南東部にある島で、江の島を含む8つの島からなる江島列島の一つです。
断崖に囲まれた島々は、特に景観が美しいことで知られています。昔は断崖の切れ目に桟橋を設け船着場としていましたが、今では、長さ278mの埠頭が整備され、女川町との間で毎日定期便が運航している。見所といえば、5月8日の久須師神社の祭りで奉納される「江島法印神楽」でしょう。県北の登米地方から伝承されたもので、県指定重要無形文化です。
その他に有名なものとしては、「ウミネコ」「ウトウ」の繁殖地で国指定の天然記念物に指定されているほか、太平洋岸ではウトウの繁殖分布地の南限とされています。また、特産品の「アワビ」「ウニ」「ワカメ」はまさに絶品です。何しろ、人口はわずか85世帯178人で70%以上が漁業という島ですが、釣りや網起こしの体験もできるのが魅力です。