大間のマグロ
下北半島の北部、本州最北端の町大間町は、北海道との最短距離が17.5?で晴れた日には、「ここ本州最北端の地」と刻まれた碑が建っている大間崎から、対岸の函館市の景色が見渡せます。太平洋と日本海の海水が入り交じり、マグロ、イカ、アワビなどが水揚げされている海産物の宝庫で、ご存知「マグロの一本釣り」で有名なところです。
漁期を迎えて活気づくマグロ漁では、最も大型のクロマグロで、別名本マグロともいわれます。大間では最大440?の大物が水揚げされたこともあるといいます。荒波にもまれて大間にやってきたマグロは、豊饒の海で育ったイカやサンマを主食にしているので、身が締まって上質な脂がのっていると高く評価されています。
一本釣りのため、日本の台所といわれる築地市場にもなかなか並ばないことから、希少価値があり、「黒ダイヤ」とも称されるくらいです。この名実ともに最高級のマグロが何と、地元の「仙台屋」で刺身と炙りすしというシンプルなメニューで提供されています。穏やかな口溶けとほとばしる旨みが、贅沢に心まで癒してくれることでしょう。