レオ君の散歩とムサシの役割
ムサシ愛用の「散歩の七つ道具」が、思わぬ形で再利用できたことがとてもリッチな気分です。おまけに、レオ君もムサシも大喜びなので、ムサシが逝ってしまって以来手持無沙汰な散歩を続けてきましたが、リードをもつ感触が手に戻ってきたのがうれしくて、ついわがままを聞いてしまいがちですが、そんなことは笑って許せる感じです。
ムサシはというと、私と一体になっていながら天国からも見守っていてくれるという不思議なポジションで、まるでカーナビのように暗い道の案内をしてくれます。御蔭さまでまっ暗闇の中を奔放に飛び回るレオ君についていくことができます。ムサシは市内の地形を全てインプットしていたので、彼にとっては朝飯前のことなのでしょう。
その点レオ君は四六時中鎖で繋がれているので、私たちと散歩をするときは、水を得た魚のように振舞うのは無理からぬことです。そう思うとなおさら愛おしくなり、思わず顔を覗き込んでしまいます。そうしたレオ君にとってはムサシの理解が何よりも有り難く感じられのことでしょう。この不思議な付き合いは長く続きそうな気がします。