見ごろを迎える蔵王エコーライン
蔵王連峰を東西に横断し、宮城県と山形県を結ぶ山岳道路エコーラインは、周辺にはスキー場もある雪深い山を走る道路なので、11月初旬から翌年の4月下旬まで完全に閉鎖されます。ゴールデンウィークには開通しますが、5月中旬までは車道の両脇に高さ10mほどの雪壁がそびえたっています。これがまたドライブの楽しみの一つでもあるようです。
短い夏が過ぎ9月下旬になると、もう紅葉のシーズンが始まります。赤や黄色に色づいたブナ、ミズナラなどの木々に囲まれ、カーブが続く道を爽快に走ることができます。ただし、路面の凍結や降雪にはくれぐれも注意してください。蔵王エコーラインでアクセスできる三階滝と不動滝が眺望できる展望台「滝見台」の紅葉も見事です。
左手に見える三階滝は「日本の滝100選」にも選定されており、落差は181m。後鳥帽子岳の東面を流れる石子沢から澄川に落下しています。右手に見える不動滝は53.5m。「蔵王不動尊」を模刻した大石碑と「万緑の底に滝あり轟けり」という句碑があり、よく目を凝らして見ると、不動滝の奥はるかかなたに地蔵滝を見つけることもできます。