定義如来西方寺の紅葉
一生に一度の願い事を叶えてくれるという定義如来西方寺は、「定義さん」の名で親しまれている浄土宗の古刹です。平重盛が中国の欣山寺に黄金を寄進した際に送献された阿弥如来の宝輪は、壇ノ浦の戦い後、平重盛の重臣であった平貞能に託され、名を定義と改めた貞能によって、源氏の追跡から逃れるようにこの地に運ばれた。
貞能の死後、墓上に小堂を建て、宝輪を安置したのがこの寺の始まりということです。一生に一度の願いであれば必ず叶うと言われており、多くの参拝客が訪れています。楼門形式の堂々たる山門。そして門前にはお土産店や名物の三角あぶらあげ、焼おにぎり、味噌田楽などの店が並んでいます。五重塔庭園の池には、茶屋なども設けられ、抹茶を頂くこともできます。
平貞能の菩提を弔い、人類の平和を祈願するために青森ヒバで作られた五重塔。庭園には樹齢300年以上のカエデの大木があり、これからの季節鮮やかに赤く色づきます。また、池に映る緑の松とカエデの赤のコントラストも見事で、訪れる人を魅了して止みません。仙台駅西口からバスで約80分、東北自動車道仙台宮城ICから約40分で行けます。