待ち遠しいトロカツオ
地元紙の河北新報の伝えるところによれば、12年連続で日本一を誇る宮城連気仙沼市のカツオ漁が不振にあえいでいるとのこと。一本釣り、巻き網ともに水揚げ量は豊富だった昨年同期の4割にとどまっているという。例年はあの脂が乗った戻りガツオの季節なのに、今年は水揚げが少ない上に小型魚が主体で、三陸沖でも漁に見きりを付ける船も出始めた。
水揚げ量が落ち込んでいるだけではなく、今年は「ピンガツオ」と呼ばれる大きさが1キロ未満の割合が高く、9月11日には一本釣り船15隻と巻き網船2隻が130トン水揚げしたが、「ピンガツオ」が半数を占めた。カツオはサンマやマグロ類と並び、気仙沼の水揚げの主力であるだけに、運送や製氷、加工など関連産業などのすそ野にも打撃を与えている。
仙台市内のスーパーでは7?9月の小売価格が「前年の2?5割高」(みやぎ生協)で推移。もっとも高かった7月よりは落ち着いたようですが、9月に入っても半身で1500円前後と前年比300?500円高く、敬遠する消費者もいるといいます。トロカツオの叩きや手こねずしが待ち遠しいというカツオフアンにとっては、寂しい限りですね。