九十三菴喜久知
希少な仙台長なすを砂糖づけにした「長なすの詩(7?10月限定)」をはじめ、野菜を上品に取り入れた和菓子に定評がある菓子舗、それが仙台市青葉区川平にある九十三菴喜久知です。ここには季節限定で品切れになること確実の隠れた名物があります。それが国産わらび粉と国産の本葛のみを使い、宇治高級抹茶の風味を加えた「抹茶わらびもち」です。
これは当然常連さんが独り占めしてしまうことになる逸品なのですが、この抹茶風味のわらび餅と見事に調和するのが、大豆を二度煎りしてコクを深めた京都名物の黒須きな粉です。まずはそのままの甘さでいただき、そのあと好みの黒蜜をかけていただきます。黒っぽい艶のある透明感、清涼感溢れるプルプルの食感です。
豊潤な口当たりは、別格なうまさと称賛される国内最高級の吉野産本わらび粉を使用しています。これに宇治の高級抹茶を加えるという贅沢が仙台で味わえます。野菜をあしらった菓子作りが得意なこの店は、道明寺やうぐいす餅、桜餅などは得意中の得意。いずれも国産の材料を使用しているというこだわりようで、もちろん見た目もきれいです。