宮城おとぎ街道?村田町
宮城おとぎ街道の一つに数えられる村田町は、この中で仙台市に一番近い町です。かつては紅花取引で栄えたこの町は、当時の栄華を今に伝える豪勢な店蔵が街並みにたくさん残っています。通りの両端には短冊形の地割が整然と並んでいるところに特徴があります。伝統の商家の面影を残すこの町は、これまで幾度となく紹介してきました。
村田町は、そらまめなどの農作物の産地としても有名で、村田町物産交流センターには、村田町の特産品や朝どり野菜が勢揃いしています。当店に時々おみみえする「黒豆」もここで購入することが多いのです。名物のそらまめうどんやそらまめアイスも見逃せない逸品ですし、併設のレストランでは、そらまめを使ったオリジナルメニューが楽しめます。
また、東北自動車道村田ICより車で3分のところにある「龍島院庭園」は、京都の詩仙堂を模した池泉観賞式庭園です。ここは伊達家ゆかりの名刹で、伊達宗高公(政宗の七男)の御廟や高さ3mの大仏もあり、境内には樹齢千年といわれるフジやケヤキ、イチョウ、シラガシが整然とそびえています。特に、大杉に巻きつくフジは、大蛇のようにみえることから、「奥州の蛇藤」と呼ばれています。