富山観音・大仰寺
富山観音は、日本三景松島の展望地として知られる「松島四大観」の一つに数えられる景勝地です。新富山と混同されがちですが、こちらは全く別で、海沿いに奥松島に向う途中にある左手の看板から山道を少し入ったところにあります。車を降りて長い石段を登ると、美しい観音堂と松島湾を一望できる展望台が待っています。
まずは御堂にお参りし、しばらく感動的な絶景に浸りながら小休止した後、海側の小さな階段下りると、茅葺き屋根の小さな寺の本堂と庫裡がありますが、ここからの眺めもまた息を飲むほど素晴らしい。観音堂は、坂之上田村麻呂の創建によるもので、本堂は伊達藩主より授かったものだという由緒あるお寺です。
ここは、かつて明治天皇や大正天皇も行幸された古刹なのです。標高117m、松島四大観では最も高い位置にあるため、「麗観」と呼ばれるに相応しい眺めです。残念ながら宮城県内ではあまり知られていませんが、富山からの眺望と天皇も訪れた大仰寺、そして鮮紅色の観音堂、是非一度は訪れることをお勧めしたスポットです。