ラ・シェール・アンジュ?その1
石巻にある洋菓子店「ラ・シェール・アンジュ」の店内には、色とりどりのケーキや洋菓子が約200種類ところ狭しと並んでいます。その中に、いま東京でプリンブームを起こしている「蔵王プリン」がキラリと光っています。ただどうしても、石巻の「蔵王プリン」なのだろうという疑問がわいてきて、そのわけを知りたくなってしまいます。
始まりは4年前に東京のナムコから、首都圏に向けた新しいスイーツを作って欲しいと依頼されたのがきっかけだとか。そこで取り組んだのが、地元石巻にこだわることなく、宮城や東北を代表するスイーツにしたいという思いから、蔵王の滋養卵や牛乳、クリームチーズを使ったプリンを作ろうとひらめいたのだそうです。
オーナーでパティシエの茂木秀幸さんによれば、当時はトロトロのプリンがブームになっていましたが、敢えて濃厚で固めなプリンを提案した。上が固め、普通、下が柔らかめと3層になっていて、とてもなめらかな食感が楽しめます。一口味わうとふんわりとしたプリンが口の中に広がり、濃厚なクリームチーズとカラメル、生クリームのバランスも絶妙です。