蔵王山麓の温泉郷?その4
藩政時代には仙台藩主の御殿湯として栄えた青根温泉は、標高が高いためか山間部にありながら、太平洋が眺められます。9軒の宿泊施設がありますが、このうち3ヵ所の温泉が1000円で購入した手形「湯と旅」で楽しめます。青根温泉で発行している手形は、蔵王のブナの木で作られたもので、お土産物店などで販売されています。
そのほか、源泉掛け流しの共同浴場「じゃっぽの湯」が新設され研修棟も併設されていますし、バス終点だった場所に建つ「停車場の湯:バス倉庫を利用」と、朝日が見える高台に建つ「朝日の湯」の2つの足湯もあります。どちらも川崎町産の木材を使った小屋で源泉もそれぞれ異なりますが、泉質は弱アルカリ単純泉です。
温泉街の中心部の広場には、小さな雪の燈籠がいくつも作られ、その中にろうそくが灯されると幻想的な景色が浮かび上がります。また、あの「影を慕いて」の作曲で有名な古賀政男が、曲の構想を練るために一時逗留したという青根洋館(古賀政男記念館)には、愛用の楽器や楽譜などの遺品が展示されてあり、1年を通し無料で見ることができます。