神秘の湖、蔵王のお釜?その2
刈田岳山頂近くまで車で直接アクセスできます。また、駐車場から200mほど歩くと山頂に刈田嶺神社があり、そばに伊達宗高公命願の碑があります。江戸初期の村田城主であった伊達宗高公は、1623年(元和9年)に噴火を始めた刈田岳を鎮めようと山に登り自らの命を捧げて祈祷を施した。噴火は見事に治まったが、宗高は20歳の若さで亡くなった。
村田町では今でも名君を偲んで、宗高公まつり花火大会が行われています。蔵王エコーライン沿いにある駒草平は、高山植物の女王と呼ばれるコマクサの群生地で6月から7月にかけて可憐なピンクの花を咲かせます。駒草平の展望台から眺める蔵王連峰は雄大そのもので、谷底に一気に落ちる不帰の滝、その反対側には太平洋も一望できます。
蔵王エコーラインの中腹から見える不動滝は、落差54m、幅16mで蔵王最大の滝です。その少し下にある三階滝は、落差181m、日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。滝見台からは蔵王南側の景色が堪能でき、新緑や紅葉の時期は特に美しい。不動滝と三階滝には、滝壺の棲家争いで決闘した鰻と蟹の伝説が残っています。