蔵王山麓の温泉郷?その2
奥羽の薬湯として知られる鎌先温泉は、600年前に里びとが鎌の先で湯を掘り当てたことから、この名がついたと伝えられています。周囲を深い山に囲まれた湯治場は、昔懐かしい雰囲気に包まれた素朴な温泉郷で、「奥羽の薬湯」の名にふさわしい5軒の宿泊施設があり、温泉郷の近くには不動滝、沼滝などの見所もあります。
温泉街の歩道にはフットライトが設置されており、夜になると道や宿がほんのりと照らされ、とても幻想的な雰囲気です。ライトは当地の伝統こけしである弥次郎こけしの形ですので、ぶらりと歩きたくなる気分を誘います。この弥次郎こけしは、鎌先温泉の奥の弥次郎地区が発祥の地といわれ、そこには「弥次郎こけしむら」があります。
なんと言っても鎌先温泉郷は、手術後の回復や病後療養に効果があることでしられています。また、「奥羽の薬湯」にふさわしい自慢の料理を作ろうと開発された「薬膳鍋」も楽しめるというおまけつきなのも嬉しいですね。この人気の鍋は漢方草や地場産の食材を使った料理で、各宿の共通メニューとして提供されているものです。